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研究大学

 研究大学強化促進事業の対象機関がひと月ほど前に選定され、公表された。選定された機関、特に大学の名前を見ながら、私などは「ああそうか」と思うだけである。交付される補助金の額は、ウチの大学がもらえば大金であろうが、選ばれた大学はいろいろお金がついているはずなので、今さらどうというものでもないのだろう。
 たぶんお金そのものが重要ではない。何が研究大学かを形で示した意味が大きい。選ばれた大学はハナから研究大学のつもりであるから、それでよい。むしろ選ばれなかったことが何を意味するのか、多くの大学が、特に国立大学が、神経を尖らせながら眺めていることである。
 研究大学でないなら何なのか? 研究大学の対語としてよく使われるのは、学修大学、あるいは地域大学である。
 当然ながら、大学のミッションの再定義が進行中、というより返事待ちの状況にある。今回の研究大学強化に選ばれなかったことの意味は、下されるそのミッションの中に回答があることになる。
 根拠があったのか、正確かどうかはわからないが、研究大学強化の選定についてはかなり前から情報が広まっていたようである。どこの大学とはいわず、その情報でいろいろお考えになった大学もあるのだろう。
 答えが出てみないと分からないのが原則ではあるが、たぶん研究大学には選ばれなかった大学には、研究大学強化の予備軍を除いて、選ばれた大学とはかなり趣を異にするミッションが与えられることになるのだろう。
 最近の情勢を見る限り、文科省から与えられるミッションは、細部はともかく、大勢では不当ということはないように思える。むしろ(とりあえず日本の)大学システムの中で位置を得られることの意味が大きい。大学は設置者から与えられた使命をこなすだけのことである。ミッションがはっきりすることにより、限られた資源の使い道に無駄もなくなるだろう。
 それでも不満はあるんでしょうね。でも、今後、捲土重来を期する機会がないでもないだろう、と私は勝手に思っている。機会があるとすれば、地方分権化が進むときだろう。そのときは、(少なくとも研究大学以外は)設置者が国ではなく地方になるだろうからである。そのときの大学のミッションは、国ではなく地方の判断、ということになるだろう。

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