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埼玉大学はリサーチ・ユニバーシティを目指す

 この前公式な連絡として聞いた話だと、埼玉大学の執行部は、その基本戦略として、第1にリサーチ・ユニバーシティとしての研究力強化を目指し、第2に、学士課程から大学院に重点を移し、修士課程の充実をする、ということらしい。前から似たようなことを聞いていたが、優先順位の1位と2位が入れ替わり、リサーチ・ユニバーシティが最優先になったようだ。
 現状がリサーチ・ユニバーシティだという認識なのか、これからリサーチ・ユニバーシティになるという認識なのか、その辺は確認していない。ある学部に学長が話しに出向いた折、リサーチ・ユニヴバーシティとは文科省が使っている意味か、という質問が出たという。「埼玉大学独自の概念である」という趣旨の返事があったように聞いている。
 修士課程の充実と言ったのは、博士課程の充実を言う数字がなかったためだろう。もともと、博士課程の学生確保のために修士課程を増やしたい、という話はよく聞いていた。

 ちょっと見ると旧帝大志向である。そこは、絶ちがたい夢なんだろう。
 もっとも、旧帝クラスになると、○○分野で世界的な拠点を目指す、と具体的に書く。その辺の具体性をどう書き込むか(書けるとして)、の話だろう。

 研究でもなんでも、良くすること自体は誰も賛成であり異論はない。が、資源・予算の制約を考えると、重点部分に資源を投下した分、どこが減るのか、という問題になる。この方針をみると、どうも、教育、特に学士課程は薄くなる。実際、最近まで教育課程(主に学士課程)の国際通用性というのが高い比重で上がっていたのだが、そこは優先順位が劇的に下がったようだ。話を聞かなくなった。個別には申しませんが、現状でもお寒い状況なんですよね。ウチの大学の伝統ではあるけれど。それでグローバル化なんて、あるか、ですな。5月頃、ある理事殿に、語学に投資しないとグローバル化なんて無理よ、と言いに行ったが、返事は冷たかった。
 それと、まあ、COCというのが完全に消えているところも埼玉大学の特徴であり、関東地方でも突出している。できるはずだが、ウチの評議員殿がある理事殿に確認したところ、考えないとのことだった。気持ちは分からないでもない。予算の金額が低いから。しかし、COCは大学の存在意義にかかわる保険のような面があり、常識的にはやるんだろうと思う。ウチは旧帝クラスである、と割り切るなら、むろん別である。
 全学の会議に出るような方に個別に聞いてみると、この方針が変だという意見も多い。が、声にはならないのだろう。

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