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理工系半減論

 ウチの大学は金がないという話を、全学の会議でわれわれは何度も何度も刷り込まれている。金がないのは事実だろう。そしてそのために、学内のいろんな場所から軋みの音が聞こえて来る。聞く気がなければ聞こえないが、聞く気があれば聞こえて来る、そんな音である。
 単に金がない、というだけでもないだろう。大学全体が疲れ切る以外にないような下手な計画を作った上に、次々と追加の仕事を上乗せするようなことをしている。悪いことに、それでもプラスの評価にはつながらない。
 だが他方で、この無理を乗り切るだけの余裕がないことも事実であり、そのことは金のないことに由来することも確かだろう。

 問題は、金がないなら金がないように業務を整理すればよいのに、そうしないことである。この前、こうやって節約しているお金は理工系に投資していますという、責任ある立場の人の言葉が伝わった(真偽は知らぬ)。それであちこちで脱力した人が多かった、と聞いている。
 それほどお金がないのであれば、残念ながら金を食う理工系は削減する以外にないだろう。予算に応じた業務形態にすることは理の当然である。このままで行けば、電子ジャーナル費用のために大学の図書館も機能停止になる以外になくなる。
 理工系をなくせというのではない。収入に応じた暮らしをしましょうと言っているだけである。ウチの大学として残せる程度の、費用のかからない部門だけにする、ということである。金がないなら金がないようにやるしかないではないか。

 経費に応じて部門別に授業料を設定し直すという選択もある。国立大学は授業料が一律であるために、文系では私大との価格差が小さくなった。しかし理系では私大との価格差はまだ、随分と大きい。授業料を上げたところで、私大との競争力ではまだ十分余裕があるのである。

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