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退職:荷物の整理

 昨日,一昨日と,世間は休日なのに私は大学に行って実験室等の荷物の整理をしていた.荷物の整理には多少の猶予をもらっているのが普通であるが,私だけはその猶予が許されない.学部の現執行部は私(とグローバル・ガバナンス専修)には刺々しいのが実態である.だからこのところ花粉で喘息症状が出ているのに,無理して大学で整理をしていた.何としても3月中に整理をつける.ただ今日は限界で,医者に行こうと思っている.
 荷物の整理は年末くらいから始めている.まず家の中の整理から始めなければならなかった.例によって本棚も買った.しかしある程度家に荷物を持ってきた段階で,果たしてこれらが本当に要るのか,という疑問を感じるようになった.
 昔から持っていて懐かしいから捨てられない,というだけのことのように思える物が多い.本の一冊一冊には懐かしさがあり,ずっと見慣れて来た環境の一部である.が,果たして手元に置いて読むか? この時点で読むことに価値があるか? そう考えると,捨ててよいような気がしてくる.だから懐かしくても捨てよう,という方向で頭が切り替わり始めた.
 荷物を整理していると,ずっと開けなかった箱や引き出しの中に,以前の学生の痕跡が多数出てきた.拘置所に面会に行った時の記録とか.ああ懐かしいな,という思いにふける.ただ,持っていてどうなるのか? そう思って処分に踏み切ることにした.
 整理されない卒論,修論の類が多数出てくる.実は私の実験室には,既に退職された2人の先生が指導した卒論もそのまま残っている.私が着任する前のものもある.既に退職した先生がさらに以前の先生から引き継いだのだろう.それらが皆,この部屋から出てくるのである.整理しようとすると,不思議と卒業年度の記載がないことが少なくないと気づいた.だから卒業年度での整理は諦め,学籍番号で整理することにした.学籍番号の様式も変わっているので,整理は難しい.ウチの大学はいろんなものの様式を,すぐ変えるからややこしい.
 卒論は廃棄してしまうのも1つの方法である.が,私が若干問い合わせたところでは,全部保存している,という専攻の回答が多かった.だからこの部屋に整理して保存しておいて,後の処理は後の先生方に投げておこうと思う.
 20年くらい前,卒論の類はいずれ保管するスペースがなくなる,と私は踏んだ.だから何年かは,私は学生にファイル(お収めたFDないしCDディスク)に表紙を付けて学務に提出するように指示していた.しかしその後,どこかの馬鹿が紙で提出しなければならない,という規則を作ったのである.それでも私は,ファイルも私に送ることを求めていたので,ファイルとしては所持している.そうしたファイルを学部がHDDに収めておけば,保管の問題は消えるのである.
 むろんファイルには,そのファイル形式が何年持つか,という問題がある.電子的な記憶媒体が何年持つのか,という問題もある.だから紙という媒体は便利な面もあるのである.ただ,これだけ普及したワードやPDFの形式のファイルであれば,新たなファイル形式に変換するソフトは出てくるだろう.

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Comments

長い教員生活、お疲れ様でした

Posted by: とおりすがり | March 24, 2017 at 10:04 PM

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